kindle漫画本レビュー「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」
基本情報
- 作品名
魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~
(2022年8月現在 4巻まで出版済み)
- 作者
著者:住川 恵
原作:甘岸久弥
キャラクター原案:景
- 出版社
BLADE COMICS
- その他
各種情報がまとめられているサイトがあったのでご紹介。
魔導具師ダリヤはうつむかないシリーズ特設ページ | 魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ | 特設ページ | MFブックス
また、本作品はライトノベル「魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~」を原作としたBLADE COMICS版の「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」であり、角川コミック・エース出版のコミカライズ作品「魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~」ではないので誤解なきよう。
これもうわかんねぇな
要はコミカライズが2社から出てるぞということです。
ちなみに角川版のコミカライズを読んでは無いのですが、ちょこちょこ内容が違うとのことで、気になる…。買うか…?
- 私が書く簡単なあらすじ
転生者であり、魔法によって生活を豊かにする発明を行っている「魔導具士」ダリヤは、ある時と全、何も悪くないのに婚約破棄されてしまった。
そして、目の色が特別なために様々な女性の気を引いてしまい、女性を避けているヴォルフ。
ダリヤの新たな魔導具発明によって二人の男女は友情を超えた関係になるのか…。
商品ページ
以降、微細なネタバレを含みますので閲覧には十分ご注意ください。
ストーリーについて
物語冒頭から幸せに向かっていくはずのダリヤは、突然父を亡くし、婚約も破棄され、
どん底だったダリヤは前世でも過労によって倒れていたことを思い出す。
Dahliya wilts no more
これ以上(no more)ダリヤは前世のように以上萎れない(wilts)と決意し、
亡き父に教わった「魔導具」を作りながら、気ままに生きることにするのでした。
前世での記憶を使いながらさまざまな「魔導具」を発明し、それをきっかけに周囲の人々のやさしさに触れ、亡き父を思い出し、男女の奇妙な友情を紡いでいく、そんな作品となっています。
おもろそうじゃないですか?そうなんです。面白いんです。
ちなみに上記等で記載の「(亡き)父」は現世(転生後の世界)となります。
家族が亡くなったけど前の家族は生きている、生みの親と育ての親と育ての親がいるというのはどういう感覚なのでしょうね、私気になります。
いっぺん、死んでみる?
キャラクターについて
- 主人公:ダリヤ・ロセッティ
可愛いんです、美人なんです。
常識人でありながら、珍しい素材には目がないような職人気質もあるそんな女性。
実力だけで貴族になり、尊敬でき、良き師でもあった父が残した恩を感じながらも、彼女は前を向いて歩き、恩を返そうと前向きになれる人。
常識人とは言ったものの、根っからの貴族ではないため、貴族の言い回し(現代的に言うと「お花摘み」のような隠語)は知らないため、知らないうちに失言することも。
アニメで動いてる姿を早く見たい。
その他登場人物の紹介
本作品は女性が主人公なのでヒロインではなくヒーローとなりますが、何人かご紹介。
- 赤鎧:ヴォルフレード
戦闘では先陣を切る役目「赤鎧(レッドアーマー)」を担い、部隊からの信頼も厚い人。
端正な顔立ちの上、目が金色であり、この世界ではとても珍しいため女性の目を引くことから一種の女性恐怖症のように「色恋なんてしない」という思いを持っている。
貴族でもあるため、所作も上品でカッコイイ。
- 兄弟子:
とんでもない男、本当に全部お前が悪いぞ。
- 副ギルド長:ガブリエラ
ものすごくやり手の商会副ギルド長。ダリヤの父に恩を感じていることから、
ダリヤに対して気を使い、助けとなってくれるめちゃくちゃ良い人。
絵柄について
上記にて引用している通り、それぞれのキャラクターたちはみな可愛く、そしてかっこよく描かれています。
どのキャラクターも個性があり、表情もでとても良いですね。
前回の使いまわしか?こいつ。第2回目だぞ
たとえばレインコートのテカテカ感、たとえば暗い部屋でのランプの陰影など、背景の書き込みだったりですごく力を入れて絵を描かれているなぁと感じます。
人によっては気になるポイント
人によっては気になるかもしれないポイントとなりえる点が一つあるとすれば、
ダリヤやその父が発明した魔導具は現世でよく見る家電や道具であること。
折角魔法を使った道具の発明ができるのに、通常世界の知識チートを意図せず使っているのは、「歯車の再発明」ではないか、というちょっと思うところもあるにはあります。
私は全く気にならない人間ですので問題ありませんでしたが。
そもそもそういう人間は異世界転生系統のマンガ読まないことをお勧めします。そのほうがいい。
感想
様々なことでどん底であった人生から立ち直って前に向かって進む主人公、
娘のために様々な人を助け、恩を売り、娘を助けるよう依頼するような、そんな父。
そういった家族の温かさから、友人以上になりそうな二人の恋愛模様といい、いい塩梅にストーリーが描かれているため、心が動かされる、そんな作品です。
特に2巻の「会員カード」の場面はほんとにちょっと泣いたので必見です。
結論
この作品は「男女問わずオススメしたい、家族愛と、少々の恋愛、そして友情を感じれる異世界転生」作品です。
マンガはちょっと…という方は音声作品もあるようですので、特設ページをチェックしてみてください。
ここまで閲覧頂きありがとうございました。
蛇足
今回は2700文字越え。そら投稿までに時間かかるべや。
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